ダブルスでは、
雁行陣で、後衛同士がラリーをしている時に、
チャンスボールが来たら、強打せずに、
相手の後衛のバックハンドに打って前に出る。」
「後衛が前に出るということは、
こちらは、2人ともネットにつめるということ?」
「そう。2人ともネットにつめて、
雁行陣から並行陣へと陣形を変えるんだ。」
「それは、ちょっと怖いような気もするけど。」
「ちゃんと戦術練習を繰り返して、自信がついてから、
今度は試合形式で試してみるって感じで、
徐々にハードルを乗り越えていけば、
怖くないと思うよ。」
「そうね。
少しずつ自信をつけていければね。
でも、相手のバックハンドに打つのって、
シングルスと違ってダブルスだと難しそう。」
「うん。
難しい場合は、無理してバックハンドを狙わなくてもいいよ。」
「えっ、そうなの。」
「うん。
前衛にボレーされてしまったり、
スマッシュされたりするぐらいだったら、
相手の後衛のフォアハンドに打ってしまってもいいんだ。」
「そうなんだ。」
「フォアにでもいいから、きちんと相手の後衛にボールを打って、
とりあえず2人でネットにつめることの方が大事。」
「そうね。」
「シングルスよりもダブルスの方が、
1人当たりのネットでの守備範囲は狭いから、
守りやすいんだ。
だから、とにかくネットに2人で詰めること。」
「なるほどね。」
「そして、最初から並行陣の場合は、
4人とも後ろに下がっている時に、
チャンスボールが来たら、
相手のバックハンドに打って2人揃って前に出る。」
「そっかー。
でも、ネットに出てからは、どうすればいいの?」
「あとは野となれ山となれ。」
「だから、それは表現が古いって!」
「まあ、ネットに出てからの話は、
これからゆっくり身につけていこうね。」
「え〜!それも今度〜!ケチ!」
「でも、それにしてもユミは熱心だよね。
そんなに根掘り葉掘り聞いてくるなんて。
お金を払ってレッスンを受ける生徒さんでも、
そんな人は珍しいんだけどね。」
「アタシには大きな目標があるの!
これでも、中高軟式で、そこそこ強かったんだから!」
「そっかー、どーりで初級者にしては上手なわけだ。
で、その大きな目標って、どんな目標?」
「サークルの大会で優勝すること!
それから、アキラとタクヤをやっつけること!」
「えっ!・・・」
ボクとアキラは絶句した。
サークルの大会で優勝するのはともかく、
まさか、アキラとタクヤをやっつけたいだなんて!
(つづく)
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