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ホーム 物語編1 雁行陣からネットに出て並行陣をとってみろ!/物語1第18話

雁行陣からネットに出て並行陣をとってみろ!/物語1第18話

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「それから、3つ目の『強く打っちゃヤーよ』戦術はね、
 ダブルスでは、
 雁行陣で、後衛同士がラリーをしている時に、
 チャンスボールが来たら、強打せずに、
 相手の後衛のバックハンドに打って前に出る。」

「後衛が前に出るということは、
 こちらは、2人ともネットにつめるということ?」

「そう。2人ともネットにつめて、
 雁行陣から並行陣へと陣形を変えるんだ。」

「それは、ちょっと怖いような気もするけど。」

「ちゃんと戦術練習を繰り返して、自信がついてから、
 今度は試合形式で試してみるって感じで、
 徐々にハードルを乗り越えていけば、
 怖くないと思うよ。」

「そうね。
 少しずつ自信をつけていければね。
 でも、相手のバックハンドに打つのって、
 シングルスと違ってダブルスだと難しそう。」

「うん。
 難しい場合は、無理してバックハンドを狙わなくてもいいよ。」

「えっ、そうなの。」

「うん。
 前衛にボレーされてしまったり、
 スマッシュされたりするぐらいだったら、
 相手の後衛のフォアハンドに打ってしまってもいいんだ。」

「そうなんだ。」

「フォアにでもいいから、きちんと相手の後衛にボールを打って、
 とりあえず2人でネットにつめることの方が大事。」

「そうね。」

「シングルスよりもダブルスの方が、
 1人当たりのネットでの守備範囲は狭いから、
 守りやすいんだ。
 だから、とにかくネットに2人で詰めること。」

「なるほどね。」

「そして、最初から並行陣の場合は、
 4人とも後ろに下がっている時に、
 チャンスボールが来たら、
 相手のバックハンドに打って2人揃って前に出る。」

「そっかー。
 でも、ネットに出てからは、どうすればいいの?」

「あとは野となれ山となれ。」

「だから、それは表現が古いって!」

「まあ、ネットに出てからの話は、
 これからゆっくり身につけていこうね。」

「え〜!それも今度〜!ケチ!」

「でも、それにしてもユミは熱心だよね。
 そんなに根掘り葉掘り聞いてくるなんて。
 お金を払ってレッスンを受ける生徒さんでも、
 そんな人は珍しいんだけどね。」

「アタシには大きな目標があるの!
 これでも、中高軟式で、そこそこ強かったんだから!」

「そっかー、どーりで初級者にしては上手なわけだ。
 で、その大きな目標って、どんな目標?」

「サークルの大会で優勝すること!
 それから、アキラとタクヤをやっつけること!」

「えっ!・・・」

ボクとアキラは絶句した。

サークルの大会で優勝するのはともかく、
まさか、アキラとタクヤをやっつけたいだなんて!


                              (つづく)

 
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