ボクの担当する上級クラスのたいていの生徒さんはこう言うんだ。
『ファーストサービスで、
ただ入れるだけのセカンドサーブなんか打ったら、
ボコボコに打ち込まれてしまいますよ!』
ってね。」
「それで?」
「それで、ボクはいつもこう言うんだ。
『あなたの素晴らしくスピードのあるファーストサーブは、
4回に1回しか入りません。
ということは、4回のうち3回は、
セカンドサービスで勝負しているということになりますが、
いつもあなたは、そんな恐怖感を抱きながら、
セカンドサーブを打っているのですか?』
ってね。」
「それでそれで?」
「すると、
『セカンドサービスでセカンドサーブを打つのに、
そんな恐怖感なんて無いですよ。』
って答えるんだ、たいていの生徒さんは。」
「うん。」
「そこで、ボクはこう質問するんだ。
『あなたのボコボコに打ち込まれてしまうであろうセカンドサーブは、
ダブルフォルトのリスクを背負いながら、しかも、
相手も打ち込んでやろうとちょっと前につめてきていて、
目も慣れている状態の、
セカンドサービスと、
ダブルフォルトのリスクも無く、しかも、
相手は普通に構えていて、目も慣れていない状態の、
ファーストサービスとでは、
どちらの方が危険でしょうか?』
ってね。」
「うんうん。」
「そうすると、たいていの生徒さんはこう答える。
『そう言われてみると、確かに、
ファーストサービスでセカンドサーブを打つ方が、
危険が少ないですねえ。』
ってね。」
「確かにね。」
「そして、こういうことも言うんだ。
『自分のセカンドサーブがいかに危険な代物かってのに、
今言われて初めて気づいた。』
ってね。」
「なるほど。」
「それで、最後に、ボクはこう言う。
『そんなに危険なセカンドサーブだったら、
もっと練習して、
ボコボコに打ち込まれることがないように、
サーブを改良しなくてはいけませんよね。』
ってね。」
「ほんとにその通りよね。
そうそう、アタシもセカンドサーブを改良しなくっちゃ。
どうしたらいい? 教えてよ!」
「ただ入れるだけのセカンドサーブから、
戦術的な武器としてのセカンドサーブ、
戦略的な武器としてのセカンドサーブに、
改良すればいいんだよ。」
「理屈はわかった。
で、具体的にはどうすればいいの?」
「それは、また今度ということで。」
「え〜!今度〜!ケチ!」
「まあまあ、・・・
それで、2つ目の『バックオーライ』戦術だけど、
ダブルスでも同じように、
ファーストサーブを相手のバックハンドに入れる。
バスガイドさんのまねをしながら、
『バックオーライ!』ってな感じでよろしくね!」
「なんのこっちゃ。
もう〜!そういうのは、いいって!」
「それから、3つ目の『強く打っちゃヤーよ』戦術はね、・・・
(つづく)
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