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ホーム 物語編1 ダブルスでも3つの戦術を使いこなせ!/物語1第16話

ダブルスでも3つの戦術を使いこなせ!/物語1第16話

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「それから、アキラは試合中ブツブツ言ってたけど、
 あれは何を喋ってたの?」


ずっと黙って聞いていただけのアキラが、
ユミに話しかけられてやっと口を開いた。


「あれはね、レイジが、
 『戦術に集中して戦術をこなせ!』って言うから、
 戦術を自分に言い聞かせてたんだ。」

「『強く打っちゃヤーよ!』ブツブツ・・・
 『普通1番だろ!』ブツブツ・・・って?」

「あのねえ!
 そうじゃなくて、
 『まず最初のファーストは、入れるだけ入れるだけ!』とか、
 『チャンスボールがくるまで、がまんがまん!』とか、
 『ファーストはバックに入れろ!』とかだよ。」

「なるほど。それだけ?」

「それとか、
 『短くなったらバックにアプローチ!』とか、
 『自分が出来ることだけに集中しろ!』とか、
 『ダブりそうだからとりあえずファースト入れるだけ!』とか。」

「そのブツブツのおかげで集中できたの?」

「うん、おかげで、勝ちビビリしなかった。
 戦術をこなすことに集中するだけで、
 勝ち負けはあまり意識しないで済んだからじゃないかな。」

「なるほどね。
 それはそうと、この3つの戦術は、
 シングルスの戦術だったけど、
 ダブルスでも使える戦術なの?」


ユミはまたボクの方に聞いてきた。
ボクはもちろん丁寧に答える。


「もちろん使える。
 まず1つ目の『普通1番だろ』戦術。
 ダブルスでも同じように、
 サービスゲームの最初のポイントは、
 ただ入れるだけのセカンドサーブを、
 ファーストサービスで打つ。」

「うん。
 そして、プレッシャーのかかったポイントでも、
 同じように、ただ入れるだけのセカンドサーブを打つのよね。」

「そう。
 でもね、この戦術をコーチングするとね、
 ボクの担当する上級クラスのたいていの生徒さんはこう言うんだ。
 『ファースサービスで、
  ただ入れるだけのセカンドサーブなんか打ったら、
  ボコボコに打ち込まれてしまいますよ!』
 ってね。」

「それで?」

「それで、ボクはいつもこう言うんだ。
 ・・・


                              (つづく)

 
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