テニスボーイドットネット

テニスで勝つ方法!強者(つわもの)の技術+戦術+戦略+精神+肉体

  • フォントサイズを大きくする
  • デフォルトフォントサイズ
  • フォントサイズを小さく
ホーム 物語編1 ファーストサービスでセカンドサーブを打つ!?/物語1第7話

ファーストサービスでセカンドサーブを打つ!?/物語1第7話

印刷 PDF
「それで、『普通1番だろ』戦術の説明は!」

「それはね、後で説明するとして、まあ、焦らないで。
 話には順序と言うものがあるんだから。
 その前に、まずアキラの現在の実力を把握することが大事。」

「あ〜そう。」

「だいたい、アキラはだな、
 ファーストサービスを思いっきり打って、たいがいはフォルト。
 入っても、だいたい弾道は同じだから、スピードがあっても、
 はいはい、とりあえず返しとくね、って感じで相手に返されて、
 返ってきただけでビックリしてしまってあわてて大半はミス。
 まったくの無策。
 そして典型的なスライスサーブで、
 たいていは相手が構えた所のちょうどフォアに曲がっていくだけ。
 そして、セカンドサービスはと言うと、
 ファーストサーブとは対照的に、
 ひょろひょろのスピードのないサーブで、
 とりあえず入ってくださいっていうサーブ。
 そして、1ゲームに最低1本は必ずダブる。
 むこうにしてみれば、ただで何もしなくて1ポイントくれるんだから、
 ラッキーありがとうってなもんで楽なもんだよ。」

「悪かったな、無策で!」
黙って聞いていたアキラがムッとした顔で言い放つ。
 
「ちょっと・・・。レイジ興奮してきたんじゃない。
 まあ落ち着いて・・・。」
ユミがまあまあと間に割って入る。

ボクはそんなアキラとユミにはおかまいなしにしゃべり続ける。

「それから、ユミのような初級者にありがちなセカンドサービス。
 『下から行きまーす』ってやつ。
 あれはまずいでしょ。
 テニスの試合は決闘なんだぜ。
 それを、「今から右のストレート行きまーす」って言って、
 本当に右のストレートを出すボクサーが、どこにいるんだよ。
 あれはな、上から打つふりして突然下から打てばいいんだよ。」

「出たあー、レイジのテニス決闘論。
 それ、150回目。」
 
「それか、『上から打ちまーす』って言って下から打つってのもいいね。
 相手は、『あれ、今上から打つって言って下から打たなかった?』
 なんて首をかしげながら、気になっちゃって、リターンミス。」

「そんなにうまくいくか〜?
 それに、どうすんのよ、頭おかしい女の子って思われたら。」

「昔、フレンチオープンでね、マイケル・チャンがレンドルとやった試合。
 ファーストサービスでいきなり下から打ったんだよ。
 それも、軟式テニスのようなサイドスピンサーブ。
 それで、どうなったと思う?
 さすがにレンドルはリターンミスしなかったけどね、
 結局そのポイントはマイケルチャンが取ったんだ。
 マイケルチャンはね、その試合足がつってたんだよ。
 勝つためならな、何でもやる。
 右腕が折れたら、左腕でやる。
 左腕も折れたら、ラケットを口にくわえてでもやる。
 足が動かなくなったら、地べたに這いつくばってでもやる。
 それぐらいの気持ちがなくちゃダメなんだ。
 だっておまえ、その一戦にはプライドがかかってんだぞ。
 ユミが初級者だからってな、
 相手の初級者なんかに試合後に、
 『全然大したことなかったわ。楽勝よ。』
 なんて言われてるのが聞こえたら、悔しくて夜も眠れなくなるだろ。」

「そりゃそうだけど、ちょっと大げさ過ぎ。」

「ボクが言いたいのはね、
 ファーストサービスは強く打たなくちゃならないってのは、
 ルールのどこにも書いてないってことなんだ。
 いきなり下から打つのも自由。
 下から打つ時は打つ前に「下から行きまーす」って、
 言わなくちゃならないなんてルールはないんだ。
 ルールにもないし、マナーでもない。
 決闘ってのは、相手の嫌がることをやる。
 相手をだます。相手が思ってもないことをやって裏をかく。
 ルールの範囲内でマナーにも反しないなら、
 勝つためだったら何でもやる。
 だって、やるかやられるかだぜ。
 プライドがかかってんだぞ。
 命の次に大事なプライドがね。」

「わかった、わかった。それで、まず最初の戦術はどんな戦術?
 だいたいレイジひっぱり過ぎっ! 
 おまえは、みのもんたかっつうの。
 ・・・っていうか脱線し過ぎ。
 底抜け脱線ゲームじゃないんだから。」

「ごめん、ごめん。
 まず、アキラに指示した最初の戦術は、
 サービスゲームの最初のポイントで、
 ファーストサービスでセカンドサーブを打つ戦術。」

「えっ?サービスの1本目にいきなりセカンドサーブ?」

「そう、いきなり1球目をただ入れるだけのサーブを打つ。」

「そんなんで勝てるの?
 そんなことして一体どんな意味があるって言うのよ!」

「それはね、・・・」


                              (つづく)

 
テニスグッズ・お買い得商品情報

テニス365