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ポーチのフェイクが難しくて上手くいかない!調子も最悪に!後編/質問回答第22回

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おはようございます! カムイ・レイジです。

今回は、前回第20回の、
ダブルスでのポーチのフェイクに関する、
回答のつづきです。

今回が初めての方や、忘れた方、もう一度確認したい方は、
お手数をおかけしますが、こちらをお読みください。

 → ポーチのフェイクが難しくて上手くいかない!調子も最悪に!前編/質問回答第21回


まずは前回の回答のまとめをもう一度。

『 フェイク、いわゆる、ポーチフェイントという裏技は、
   高等戦術なので、上級者向けの戦術である。     』

『 初級者や中級者は、
   正面ボレーからランニングボレー、そしてポーチへと、
    1つずつ技術的目標をクリアしていこう。      』

『 ポーチとは、単なるランニングボレーの1つなどではなく、
   その本質は、ペアのボールを横取りするボレーであり、
   ダブルスの最強の攻撃的武器の1つであって、   
    攻撃ダブルス3種の神器とも称される重要な戦略的武器である。 』



さて、単なる『横取りボレー』がなぜ強力な武器と言えるのか?

ペアのボールを横取りするということは、
ペアより前でボールを捉えるということです。

後ろでは横取りできないですよね。
ということは、よりネットに近い所でボレーするということです。

ネットに近い所でのボレーでは、
より角度をつけたり、より叩きつけることができます。

しかも、相手の意表をつくことができる。

だから、ポーチは強力な武器と言えるわけです。


アテネオリンピックのテニスの女子ダブルスの試合を見ましたか?
ボクは、杉山愛と浅越しのぶペアの準決勝と3位決定戦を見ました。

2試合とも惜しくも負けてしまいましたが、
ダブルスでのポーチの重要性が、
この試合を見た方には鮮烈な印象として残ったのではないでしょうか。


ポーチは1戦術ですが、
ポーチに出るふりをして出ない戦術、フェイクと組み合わせることで、
1つのポーチ戦略を構築することができるわけです。

例えば、他にも、
デュースコートだけポーチに出て、
アドコートはポーチに出ない、
という戦略もあるわけです。

いわゆる、これは『フォアだけポーチ』戦略ですね。
フォアボレーは得意だが、バックボレーは苦手、
という場合に考えられる戦略です。


つまり、フェイクとは、
ポーチ戦略を構成する1戦術というわけです。

この、フェイクという戦術は、陽動戦術の一種です。

陽動とは、「ようどう」と読み、
「他人の注意をそらすために、
 わざと目立つように、
 本来の目的とは違った動きをすること。」
という意味です。

つまり、本来の目的とは、この場合、
ストレートにボールを呼び込んでボレーで決めることです。

本来の目的とは違った動きとは、この場合、
ポーチの動きになります。


フェイク【fake】とは、ニセモノ、という意味です。
つまり、この場合は、『フェイクポーチ』です。
ポーチのニセモノ、ということですね。

アメリカンフットボールで、
攻撃側の選手が相手をだますために仕掛ける行為を、
フェイクといいます。

ボールを持っていないのに持っているふりをしたりする、
たぶんあれなんかのことだと思うんですけど。


ボクは、フェイクではなく、
昔から、フェイント【feint】と呼んでいます。
見せかけ、という意味です。

つまり、この場合は、『ポーチフェイント』です。
ポーチに見せかける、ということですね。

サッカーやラグビーで相手をかわす時に使う、
あのフェイントと同じです。

でも、いつから、フェイントのことを、
フェイクと言うようになったのでしょうか?

テレビでもアナウンサーがよく、
フェイク!フェイク!って言ってますけど。


そして、ボクの場合は、フェイクとかフェイントを、
陽動戦術、いわゆる、フェイントタクティクス【feint tactics】
って呼んでいます。

陽動作戦、フェイントオペレーション【feint operation】
という言い方が一般的ですが、
ボクはあえて戦術の1つとして分類しています。

このように、陽動戦術とは、
『敵の判断を狂わせたり、注意をそらしたりして、
 こちらの戦略を有利に運ぶために、
 目的と違った行動を、わざと敵の目につくように行う戦術。』
ということになります。


そうして、第5の目標であるポーチを、
縦横無尽に使いこなすことができるようになった上級者レベルの方は、
第6の目標として、
ポーチを、単なる戦術から、戦略的なものにしていくわけです。

1ポイントをとるための武器から、
1ゲームをとるための武器へ、
1セットをとるための武器へ、
その試合に勝つための武器へ、
と昇格させていくのです。

そのための、陽動戦術としての、ポーチフェイントです。


テレビでのコーチングでは、
わざと相手の目につくように、
大げさにポーチに出るふりをするようにとのことでしたが、
ボクはこれは必要ないと思います。

いつもポーチに出るように、同じように出てください。

あくまでフェイクですから、
ニセモノはホンモノらしくないといけません。

大げさにやって、
バレバレのいかにもニセモノ臭いフェイクをする人が時々いますが、
リターンするこちらとしてはまったく怖くありません。

ただ普通に予定通りに何の支障もなくクロスにリターンするだけです。


ただし、こちらが打とうとする時に、
ポーチに出るふりをしながら、
足を大きく踏み鳴らしたり、大声を出す人がいます。

これは完全に打球妨害です。
絶対にやらないでください。

ルールがどうとかマナーがどうとか言うよりも、
完全に嫌われます。
軽蔑されます。


では、わざと相手の目につくようにするには、
具体的にはどうしたらいいのでしょうか?

それは、タイミングです。
ポーチに出るタイミングが大事です。

いつものポーチに出るタイミングよりも、
少し早めのタイミングで一旦出る。

そして、本来のタイミング、悪魔のタイミングで、
ストレートをケアします。

相手としては、あなたがポーチに出たと判断して、
ストレートに打とうと決断しますが、
あなたがサイドに戻るのがわかっていながら、
それが見えているのにも関わらず、
もう打つコースを変更できません。

相手の感覚としては、
あなたのいる所に打球が吸い込まれるように飛んでいってしまう、
といった感じになるでしょう。

これこそが悪魔の仕打ちというわけです。
ここでも、悪魔のタイミングが必要なわけです。

しっかりと戦術練習をやって、
ぜひ、このタイミングを、体に覚えさせてください。


陽動戦術としては、まだ他に、
ダブルフェイント、もしくは、ダブルフェイクとか、
ダッシュフェイント、もしくは、フェイクダッシュとか、
バックフェイント、もしくは、フェイクバックなどがあります。

裏技としては、他にも、
トリック、いわゆる、詐欺(さぎ)戦術、
トラップ、いわゆる、罠仕掛(わなじかけ)戦術、
コンフュージョン、いわゆる、撹乱(かくらん)戦術、
などがあります。

いずれにしても裏技ですから、邪道だし、奇策です。


それにしても、
ニセモノあり、だましあり、罠あり、撹乱あり、
悪いことのオンパレードです。

野球だと、併殺だとか、盗塁だとかで、
2人まとめて殺したり、盗みを働いたり。

サッカーだと、自殺点って、
自分のゴールに誤って入れてしまったら、
自殺させられてしまったり。
(今はオウンゴールですけど)

スポーツの世界って、悪行非道の数々。

オンコートでは、
自分の心に潜む悪の心を思いっきり解放させてあげて、
オフコートの日常生活では、
スッキリと清く正しく生きていきましょうね。

あ、もちろん、ルールやマナーを守った上での、
悪行非道の数々ですからね、誤解無く。



ということで、今回のまとめです。

『 単なる横取りボレーであるポーチが強力な武器となる理由は、
   ペアよりもネットに近い所でボレーすることによって、
    より角度をつけたり、より叩き付けたり、
    より相手の時間的距離的余裕を奪ったり、が出来るからである。 』

『 ポーチフェイントを成功させるポイントは、
   少し早めのタイミングでホンモノらしくポーチに出て、
    いわゆる悪魔のタイミングでストレートをケアすることにある。 』



 
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