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ホーム 質問回答編2 ポーチのフェイクが難しくて上手くいかない!調子も最悪に!前編/質問回答第21回

ポーチのフェイクが難しくて上手くいかない!調子も最悪に!前編/質問回答第21回

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今回回答する質問メールは、
フェイクという裏技に関するものです。

なお、質問部分だけを抜粋しました。
ご了承ください。


<質問>


で、レイジさんに聞いて欲しい悩みがあるんです。

テレビで見たんですけど『フェイク』っていう裏技のことなんです。

ダブルスでネットについてる時に、
ポーチに出るふりをして実際は出ないで、
ストレートに来た球をボレーで決めるという技です。

相手はこちらがポーチに出たと思って
空いたストレートに狙ってくるという筋書きで、
それをまんまと待ち構えてボレーで決めるわけです。

テレビで見て面白そうだなって思ったんです。
レイジさんがいつも言ってるような『戦術』ぽいから。(^_^)(えへ)

それで、実際にダブルスのゲームでやってみたんですけど
全然うまくいかないんです。

ポーチに出るふりをしたらそのままストレートに抜かれちゃったり
抜かれなくてもストレートにきてボレーでミスったり。

ポーチに出るふりなのでクロスに打たれてもポーチできないし。
中途半端なんです。

ペアの子にも怒られちゃって。
「もう!(怒)
 出るなら出る。出ないなら出ない。
 どっちかはっきりして!(激怒)」
って。

なんか自信無くしちゃって。
そのせいかボレーもなんか調子悪くなっちゃって。

動きも悪くなっちゃって。
なんか最悪です。(T_T)(しくしく)

どうしたらいいんでしょうか。
なんかアドバイスください。
よろしくお願いします。(どげざっ)



<回答>


テレビで見たという『フェイク』ですが、
これは、たぶん、さんまの『からくりテニス同好会』のことだと思います。

ボクも見てました。
「そんなこと教えてまずいんじゃないの?」って思いました。


なぜなら、さんまを含めて皆さんまだ初級者レベル。

正面に来たボールをまだきちんとボレーできないレベルなので、
フェイク、ボクはこれを、『ポーチフェイント』って呼んでますけど、
これは高等戦術の1つだからまだ無理です。

上級者向けの戦術です。


バラエティ番組ということで視聴率が最優先されるからでしょうか?
お笑い番組で、笑いをとってなんぼだから、
こういう奇をてらったことをするのかもしれませんね。

何らかの事情があるのかもしれませんが、
初級者の方に教える内容としては、良くないと思います。


初級者の方は、
まず、正面に来た球を、きちんとボレーできるようになることが大事です。

あたりまえと言えばあたりまえなんですけどね。

フォアにきてもバックにきても、
高い球でも低い球でも、
壁のように相手コートに返すことを、
まず第1の目標としましょう。

返すだけでいいんです。
間違っても打とうなんて考えてはいけません。

初級者だから、というわけではありませんよ。

超上級者だって、相手が壁のようにボレーしてくるのが、
どんなに嫌なことか、
わかる人には痛いほどわかるはずです。


それがきちんとできるようになったら、
次に、正面に来た球で、浮いてきた球を、
ボレーで、オープンコートにノータッチエースを決めたり、
角度をつけるアングルボレーで、
これもまたノータッチエースを決めることを、
第2の目標とします。


このように、1つずつ技術的な目標を決めて、
それがきちんとできるようになるまで、
そのことだけに集中しましょう。


最初の内は、1球でもボレーで返せるだけで、
きっと、ものすごく気持ちがいいはずです。

さらに、ボレーでノータッチエースを決めることができるようになれば、
もっとすごい快感を得られます。

そうやって1球1球丁寧にこなしていくことで、自信をつけていきましょう。

このような小さな成功体験を1つ1つ積み重ねていくことで、
それが自信となっていき、
ついには、どんなに緊張する本番の試合でも、
『使える技術』となっていくのです。


基本中の基本から、一番簡単なことから、
1つずつ課題をクリアしていきます。

『ハードルの理論』です。

いきなり高いハードルを跳ぼうとしても、
怖くてできない。

でも、最初は10センチ位の高さにして、
まず跳んでみる。

もちろん跳べますよね。

そして、少しずつ高くしていく。
少しずつです。

きちんとしたフォームで、
機械のように、いつも同じように、正確に、集中して、
跳びます。

そうして、跳べたという実績を積み重ねていくことで、
どんどん自信をつけていく。

小さな成功体験を積み重ねていくことで、
大きな自信を手に入れるのです。


そして、第3の目標は、
自分の体から少し離れた所にボールを出してもらって、
ボレーします。

たった2歩でも、横に動かないと届かないボールをボレーすれば、
それは『ランニングボレー』になります。


正面のボレーで自信を深めたら、
次はランニングボレーです。

最初は相手コートに入れるだけでいいです。
フォアでもバックでも、
高い球でも低い球でも、
走りながらボールに追いついて、
ボレーして、壁のように相手コートにきちんと返しましょう。


第4の目標は、
浮いてきた球を、ランニングボレーで、
オープンコートにノータッチエースをとるか、
角度をつけたアングルボレーで、
これも同じように、ノータッチエースで決めます。


そして、やっと、第5の目標として、
ポーチです。


え? ポーチとランニングボレーって一緒じゃん!
って思った方。

いえ、ポーチの場合、
ランニングボレーとは限りません。

ポーチに出たあと、止まって、相手の球を待ち受けてボレーする、
ということもあるからです。

つまり、ポーチとは、
本来ペアの選手が打つべき球を『横取りボレー』する、
独特の戦術のことを言うのです。


そして、ポーチというのは、
見た目より、実際は、非常に高度な技術を必要とする戦術なのです。

ポーチにおける最も必要な技術は、タイミングです。

リターンを打つコースを相手が変更できないタイミングで、
こちらがポーチに出ることで、
相手はあなたがポーチに出ているのが見えていても、
わかっていても、変更できずに、ポーチされてしまうのです。

まさに、このタイミングは『悪魔のタイミング』です。
ボクはそう呼んでいます。


それから、アンティシペーションも必要です。


ランニングボレーの技術、
悪魔のタイミング、
そして、アンティシペーション。

つまり、ポーチとは、
こういった高度な技術の組み合わせを必要とする、
完全に自分の武器として身につけるのがなかなか難しい戦術なのです。


でも、一旦この技術を身につけてしまえば、
あなたは、最強の攻撃的武器の1つを手に入れたことになります。

ダブルスの最強の攻撃的武器は3つあります。
戦略サーブ・完璧スマッシュ・暴れん坊ポーチの3つです。

ボクは、これを『攻撃ダブルス3種の神器』と呼んでいます。
「さんしゅのじんぎ」と読みます。

ちなみに、『守備ダブルス3種の神器』もあります。


最強の攻撃的武器であると同時に、
ポーチは、戦略的武器でもあります。

その試合の勝ち負けを左右するほどの武器ともなりうるわけです。
戦略核兵器といってもいいぐらい強力な、です。



長くなったので続きは次回に。
ということで、今回のまとめです。

『 フェイク、いわゆる、ポーチフェイントという裏技は、
   高等戦術なので、上級者向けの戦術である。     』

『 初級者や中級者は、
   正面ボレーからランニングボレー、そしてポーチへと、
    1つずつ技術的目標をクリアしていこう。      』

『 ポーチとは、単なるランニングボレーの1つなどではなく、
   その本質は、ペアのボールを横取りするボレーであり、
   ダブルスの最強の攻撃的武器の1つであって、   
    攻撃ダブルス3種の神器とも称される重要な戦略的武器である。 』


 
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