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ホーム 質問回答編1 ボールがどこにくるかわからなくてポーチができない!前編/質問回答第10回

ボールがどこにくるかわからなくてポーチができない!前編/質問回答第10回

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おはようございます! カムイ・レイジです。

今回回答する質問メールも、
前回と同じくソフトテニス(軟式テニス)の選手からですが、
もちろん硬式テニスと共通の問題点ですので、
軟式の方でも硬式の方でも、
どちらでも参考になるように回答します。


<質問>

こんにちは
いつもこのメルマガを参考にしてます。

僕は中2の男子ソフトテニス部に所属しています。

テニスが好きで部活をがんばっているんですけど
前衛のボレー、ポーチ練習のときは
どこにボールがくるか指定されているのでうまくできますが
試合の時どこにくるかわからなくて
ボレーやポーチが全然できません

だから相手のどこをみて動くか教えてください!


<回答>

ポーチに出たいけど、
ストレートに抜かれたらどうしようって考えると、
なかなか出れない。

打ち頃の球がクロスを通るたびに、
ああ、今出とけばよかった、なんて後悔ばかり。

やっと決心がついて、
勇気を持ってエイヤッと出ると、
ストレートに抜かれてしまった!


この場合、あなたの動きはバレバレです。
ポーチに出なきゃ出なきゃという思いが、
体の動きに出てしまっていますから、
相手には見え見えなんです。

おまけに焦って早めに出てしまうから、
余裕でストレートに抜かれてしまう。

かといって遅く出ると、
クロスのボールにどうしても届かない。

届かないから、
ペアと重なってしまって、
「戻れ!」「いや、チェンジだ!」
なんてバタバタしてしまって、
こちらの陣形が崩れてしまって、
そのあと相手にいいようにされてしまう。


つまり、ポーチに出るタイミングがわからない。

そういうこともあって、
相手がどこに打ってくるかがわかりさえすれば、
自信を持って出れるのになあ、
って感じでしょうか。

軟式テニスに限らず硬式テニスのダブルスでも、
誰でも一度は経験することではないでしょうか。



相手の打つボールがどこにくるのかを、
相手が打つ前にこちらで予測して、先回りすることを、
『アンティシペーション』と言います。

英語です。『anticipation』と書きます。

もしかすると、ソフトテニス(軟式テニス)では、
あまり聞き慣れない長い英単語かもしれませんが、
硬式テニスでは、普段コート上でも普通に使う言葉のひとつです。

日本語では『予測』とか『読み』とか言われることが多いですが、
ボクはこの訳は不充分だと思っています。

相手が打つコースを『予測』するだけではなくて、
それを『見越して』そのコースに『先回りする』、
といった、こちらの行動も含んだ言葉だとボクは思います。


えっ!相手がどこに打つのかわかるなんて、
ひょっとして超能力の一種!
と今思ったあなた。

いいえ、違います。
テレパシーなどといった超能力の一種ではありません。

でもボクは、これは、
相手の心を読む読心術に似ていると思っています。

確かに普通の人にはできないものですが、
意識的に訓練すれば、できるようになるものだと思います。


でも、できるようになるといっても、
いつどんな相手でも常に100%というわけにはいきません。

それに、相手も当然読まれないように工夫してきますから、
そこには大変な駆け引きが発生してきます。

また、この技術は、素人目にはまったくわかりませんから、
知らない人が見ると、
「妙に反応がいいなあ」とか、
「異常に足が速い!」とか思ってしまいます。


それから、このアンティシペーションが一番必要とされるのは、
シングルスでネットに出た時ですが、
ポーチなどダブルスでも大変重要です。

でも、アンティシペーションは、
ボレー対ストロークの時だけ必要なのではありません。
ベースラインでのストロークの打ち合いでも、
バンバン使います。


この技術が得意な人と言えば、
トッププロの中でも、ボクの印象が強い人としては、
マルチナ・ヒンギスですね。

ヒンギスは、相手が打つ前に動くことが多く、
まるで、相手が、ヒンギスの動いた所に、
わざと打っているように見えることがあります。
相手がひどく間抜けに見えてくるのです。

「私がそこに打てばあなたはここに返してくるのよ。
 だから私はここに先回りしておいて、
 あなたのそのオープンコートに、
 こうやってノータッチエースをとるのよね。」
って感じです。

相手を小バカにしたようなテニスなので、
憎たらしいことこの上ないんですが、
こういったテニスができるようになれば、
今よりもはるかに楽で安定した闘い方ができるようになります。


話が脱線してしまいました。
今回は、ダブルスにおけるボレー、
特に、ポーチの技術についてお答えします。


まず、ポーチにおいては、
どのタイミングで出るか、
というのが一番重要です。

早いタイミングで出てしまえば、
空いたストレートに打ち込まれてしまうこともあります。

遅いタイミングで出ると、
クロスの球に届かなくなってしまうことが多くなるでしょう。

ですから、相手がこちらの動きに気づいても、
クロスに打つことを変更できないギリギリのタイミングで、
こちらはポーチに出る必要があります。


そのタイミングというのは、
相手のラケットがバックスイングを終えて、
フォワードスイングに入った瞬間です。

つまり、ラケットをテイクバックして、
後ろに引き終わって、
前に振り出そうとした瞬間!

この、『前に振り出そうとした瞬間』は、
もちろんまだボールにインパクトはしていませんが、
この瞬間には本人はもうどこに打つか決めていて、
それは変更できないのです。

このタイミングが人間の反射神経の限界です!


机上の空論ではありません。
何百回もこのタイミングでポーチに出て、
相手のリターンを餌食にしてきました。

このタイミングを身につけてしまうと、
もうダブルスでネットにいるのが楽しくて楽しくて、
もうこれなしでは生きていけないってぐらいクセになります。

特に、リターンが浮いてくれば、
もはやハイボレーで角度をつけるなんて手ぬるいことはしません。

素早く構えてスマッシュで叩きつけます。
当然ワンバウンドで後ろのフェンスを越えるでしょう。

相手は一瞬何が起こったのかわからないといった顔で、
凍りついたように呆然と立ち尽くすはずです。

あるいは急角度のスマッシュを打ち込みます。

3コート向こうぐらいまでボールが転がっていって、
相手が他コートの人に頭を下げながら、
ボールを取りにいくことになるでしょう。

あ〜気持ちいい!
快感です。

もうこうなってしまうとネットの暴れん坊になれます。
傍若無人の限りを尽くすことができます。

ちょっと前にいる相手のペアにボールはぶつけるわ、
思いっきり角度をつけてドロップボレーするわで、
もう手がつけられません。

やりたい放題です。


なんだか興奮してきました。
つい取り乱してしまいました。

すみません。
話を元に戻しましょう。

と思ったら、スペースがなくなってしまいました。
残りの半分は、次回第11号で回答させていただきます。

では、今日のまとめです。

『 ポーチに出るタイミングは
   相手のバックスイングが終わって
    フォワードスイングに変わる瞬間
   つまり、
   後ろに引いたラケットを
    前に振り出そうとした瞬間    』



 
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