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フェイクやフェイントなどの裏技!ハードルの理論で!陽動戦術とは?/メルマガ2創刊号

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             テニスで勝つ方法!
         戦略家のメルマガテニスコーチング

                創刊号
               2004.09.10
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             TENNIS-BOY.NET
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おはようございます! カムイ・レイジです。

創刊準備号と特別号を発行してから、
ずいぶん間が空いてしまいました。

まぐまぐのエンターテイメント部門で1位になり、
ウィークリーまぐまぐの総合版でも紹介されたというのにです。

すみません。
いろいろとあって、遅くなってしまいました。


もしかしたら、このメルマガに登録したことを、
あなたは忘れちゃっているかもしれません。

『テニスで勝つ方法!戦略家のメルマガテニスコーチング』です。
思い出していただけましたでしょうか?

質問メールもたくさんいただきました。
それでは、さっそく、今回回答させていただく質問メールです。



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今回回答する質問メールは、
フェイクという裏技に関するものです。

なお、質問部分だけを抜粋しました。
ご了承ください。


<質問>


で、レイジさんに聞いて欲しい悩みがあるんです。

テレビで見たんですけど『フェイク』っていう裏技のことなんです。

ダブルスでネットについてる時に、
ポーチに出るふりをして実際は出ないで、
ストレートに来た球をボレーで決めるという技です。

相手はこちらがポーチに出たと思って
空いたストレートに狙ってくるという筋書きで、
それをまんまと待ち構えてボレーで決めるわけです。

テレビで見て面白そうだなって思ったんです。
レイジさんがいつも言ってるような『戦術』ぽいから。(^_^)(えへ)

それで、実際にダブルスのゲームでやってみたんですけど
全然うまくいかないんです。

ポーチに出るふりをしたらそのままストレートに抜かれちゃったり
抜かれなくてもストレートにきてボレーでミスったり。

ポーチに出るふりなのでクロスに打たれてもポーチできないし。
中途半端なんです。

ペアの子にも怒られちゃって。
「もう!(怒)
 出るなら出る。出ないなら出ない。
 どっちかはっきりして!(激怒)」
って。

なんか自信無くしちゃって。
そのせいかボレーもなんか調子悪くなっちゃって。

動きも悪くなっちゃって。
なんか最悪です。(T_T)(しくしく)

どうしたらいいんでしょうか。
なんかアドバイスください。
よろしくお願いします。(どげざっ)



<回答>


テレビで見たという『フェイク』ですが、
これは、たぶん、さんまの『からくりテニス同好会』のことだと思います。

ボクも見てました。
「そんなこと教えてまずいんじゃないの?」って思いました。


なぜなら、さんまを含めて皆さんまだ初級者レベル。

正面に来たボールをまだきちんとボレーできないレベルなので、
フェイク、ボクはこれを、『ポーチフェイント』って呼んでますけど、
これは高等戦術の1つだからまだ無理です。

上級者向けの戦術です。


バラエティ番組ということで視聴率が最優先されるからでしょうか?
お笑い番組で、笑いをとってなんぼだから、
こういう奇をてらったことをするのかもしれませんね。

何らかの事情があるのかもしれませんが、
初級者の方に教える内容としては、良くないと思います。


初級者の方は、
まず、正面に来た球を、きちんとボレーできるようになることが大事です。

あたりまえと言えばあたりまえなんですけどね。

フォアにきてもバックにきても、
高い球でも低い球でも、
壁のように相手コートに返すことを、
まず第1の目標としましょう。

返すだけでいいんです。
間違っても打とうなんて考えてはいけません。

初級者だから、というわけではありませんよ。

超上級者だって、相手が壁のようにボレーしてくるのが、
どんなに嫌なことか、
わかる人には痛いほどわかるはずです。


それがきちんとできるようになったら、
次に、正面に来た球で、浮いてきた球を、
ボレーで、オープンコートにノータッチエースを決めたり、
角度をつけるアングルボレーで、
これもまたノータッチエースを決めることを、
第2の目標とします。


このように、1つずつ技術的な目標を決めて、
それがきちんとできるようになるまで、
そのことだけに集中しましょう。


最初の内は、1球でもボレーで返せるだけで、
きっと、ものすごく気持ちがいいはずです。

さらに、ボレーでノータッチエースを決めることができるようになれば、
もっとすごい快感を得られます。

そうやって1球1球丁寧にこなしていくことで、自信をつけていきましょう。

このような小さな成功体験を1つ1つ積み重ねていくことで、
それが自信となっていき、
ついには、どんなに緊張する本番の試合でも、
『使える技術』となっていくのです。


基本中の基本から、一番簡単なことから、
1つずつ課題をクリアしていきます。

『ハードルの理論』です。

いきなり高いハードルを跳ぼうとしても、
怖くてできない。

でも、最初は10センチ位の高さにして、
まず跳んでみる。

もちろん跳べますよね。

そして、少しずつ高くしていく。
少しずつです。

きちんとしたフォームで、
機械のように、いつも同じように、正確に、集中して、
跳びます。

そうして、跳べたという実績を積み重ねていくことで、
どんどん自信をつけていく。

小さな成功体験を積み重ねていくことで、
大きな自信を手に入れるのです。


そして、第3の目標は、
自分の体から少し離れた所にボールを出してもらって、
ボレーします。

たった2歩でも、横に動かないと届かないボールをボレーすれば、
それは『ランニングボレー』になります。


正面のボレーで自信を深めたら、
次はランニングボレーです。

最初は相手コートに入れるだけでいいです。
フォアでもバックでも、
高い球でも低い球でも、
走りながらボールに追いついて、
ボレーして、壁のように相手コートにきちんと返しましょう。


第4の目標は、
浮いてきた球を、ランニングボレーで、
オープンコートにノータッチエースをとるか、
角度をつけたアングルボレーで、
これも同じように、ノータッチエースで決めます。


そして、やっと、第5の目標として、
ポーチです。


え? ポーチとランニングボレーって一緒じゃん!
って思った方。

いえ、ポーチの場合、
ランニングボレーとは限りません。

ポーチに出たあと、止まって、相手の球を待ち受けてボレーする、
ということもあるからです。

つまり、ポーチとは、
本来ペアの選手が打つべき球を『横取りボレー』する、
独特の戦術のことを言うのです。


そして、ポーチというのは、
見た目より、実際は、非常に高度な技術を必要とする戦術なのです。

ポーチにおける最も必要な技術は、タイミングです。

リターンを打つコースを相手が変更できないタイミングで、
こちらがポーチに出ることで、
相手はあなたがポーチに出ているのが見えていても、
わかっていても、変更できずに、ポーチされてしまうのです。

まさに、このタイミングは『悪魔のタイミング』です。
ボクはそう呼んでいます。


それから、アンティシペーションも必要です。


ランニングボレーの技術、
悪魔のタイミング、
そして、アンティシペーション。

つまり、ポーチとは、
こういった高度な技術の組み合わせを必要とする、
完全に自分の武器として身につけるのがなかなか難しい戦術なのです。


でも、一旦この技術を身につけてしまえば、
あなたは、最強の攻撃的武器の1つを手に入れたことになります。

ダブルスの最強の攻撃的武器は3つあります。
戦略サーブ・完璧スマッシュ・暴れん坊ポーチの3つです。

ボクは、これを『攻撃ダブルス3種の神器』と呼んでいます。
「さんしゅのじんぎ」と読みます。

ちなみに、『守備ダブルス3種の神器』もあります。


最強の攻撃的武器であると同時に、
ポーチは、戦略的武器でもあります。

その試合の勝ち負けを左右するほどの武器ともなりうるわけです。
戦略核兵器といってもいいぐらい強力な、です。


さて、単なる『横取りボレー』がなぜ強力な武器と言えるのか?

ペアのボールを横取りするということは、
ペアより前でボールを捉えるということです。

後ろでは横取りできないですよね。
ということは、よりネットに近い所でボレーするということです。

ネットに近い所でのボレーでは、
より角度をつけたり、より叩きつけることができます。

しかも、相手の意表をつくことができる。

だから、ポーチは強力な武器と言えるわけです。


アテネオリンピックのテニスの女子ダブルスの試合を見ましたか?
ボクは、杉山愛と浅越しのぶペアの準決勝と3位決定戦を見ました。

2試合とも惜しくも負けてしまいましたが、
ダブルスでのポーチの重要性が、
この試合を見た方の印象として残ったのではないでしょうか。


ポーチは1戦術ですが、
ポーチに出るふりをして出ない戦術、フェイクと組み合わせることで、
1つのポーチ戦略を構築することができるわけです。

例えば、他にも、
デュースコートだけポーチに出て、
アドコートはポーチに出ない、
という戦略もあるわけです。

いわゆる、これは『フォアだけポーチ』戦略ですね。
フォアボレーは得意だが、バックボレーは苦手、
という場合に考えられる戦略です。


つまり、フェイクとは、
ポーチ戦略を構成する1戦術というわけです。

この、フェイクという戦術は、陽動戦術の一種です。

陽動とは、「ようどう」と読み、
「他人の注意をそらすために、
 わざと目立つように、
 本来の目的とは違った動きをすること。」
という意味です。

つまり、本来の目的とは、この場合、
ストレートにボールを呼び込んでボレーで決めることです。

本来の目的とは違った動きとは、この場合、
ポーチの動きになります。


フェイク(fake)とは、ニセモノ、という意味です。
つまり、この場合は、『フェイクポーチ』です。
ポーチのニセモノ、ということですね。

アメリカンフットボールで、
攻撃側の選手が相手をだますために仕掛ける行為を、
フェイクといいます。

ボールを持っていないのに持っているふりをしたりする、
たぶんあれなんかのことだと思うんですけど。


ボクは、フェイクではなく、
昔から、フェイント(feint)と呼んでいます。
見せかけ、という意味です。

つまり、この場合は、『ポーチフェイント』です。
ポーチに見せかける、ということですね。

サッカーやラグビーで相手をかわす時に使う、
あのフェイントと同じです。

でも、いつから、フェイントのことを、
フェイクと言うようになったのでしょうか?

テレビでもアナウンサーがよく、
フェイク!フェイク!って言ってますけど。


そして、ボクの場合は、フェイクとかフェイントを、
陽動戦術、いわゆる、フェイントタクティクス(feinttactics)
って呼んでいます。

陽動作戦、フェイントオペレーション(feintoperation)
という言い方が一般的ですが、
ボクはあえて戦術の1つとして分類しています。

このように、陽動戦術とは、
『敵の判断を狂わせたり、注意をそらしたりして、
 こちらの戦略を有利に運ぶために、
 目的と違った行動を、わざと敵の目につくように行う戦術。』
ということになります。


そうして、第5の目標であるポーチを、
縦横無尽に使いこなすことができるようになった上級者レベルの方は、
第6の目標として、
ポーチを、単なる戦術から、戦略的なものにしていくわけです。

1ポイントをとるための武器から、
1ゲームをとるための武器へ、
1セットをとるための武器へ、
その試合に勝つための武器へと、
昇格させていくのです。

そのための、陽動戦術としての、ポーチフェイントです。


テレビでのコーチングでは、
わざと相手の目につくように、
大げさにポーチに出るふりをするようにとのことでしたが、
ボクはこれは必要ないと思います。

いつもポーチに出るように、同じように出てください。

あくまでフェイクですから、
ニセモノはホンモノらしくないといけません。

大げさにやって、
バレバレのいかにもニセモノ臭いフェイクをする人が時々いますが、
リターンするこちらとしてはまったく怖くありません。

ただ普通に予定通りに何の支障もなくクロスにリターンするだけです。


ただし、こちらが打とうとする時に、
ポーチに出るふりをしながら、
足を大きく踏み鳴らしたり、大声を出す人がいます。

これは完全に打球妨害です。
絶対にやらないでください。

ルールがどうとかマナーがどうとか言うよりも、
完全に嫌われます。
軽蔑されます。


では、わざと相手の目につくようにするには、
具体的にはどうしたらいいのでしょうか?

それは、タイミングです。
ポーチに出るタイミングが大事です。

いつものポーチに出るタイミングよりも、
少し早めのタイミングで一旦出る。

そして、本来のタイミング、悪魔のタイミングで、
ストレートをケアします。

相手としては、あなたがポーチに出たと判断して、
ストレートに打とうと決断しますが、
あなたがサイドに戻るのがわかっていながら、
それが見えているのにも関わらず、
もう打つコースを変更できません。

相手の感覚としては、
あなたのいる所に打球が吸い込まれるように飛んでいってしまう、
といった感じになるでしょう。

これこそが悪魔の仕打ちというわけです。
ここでも、悪魔のタイミングが必要なわけです。

しっかりと戦術練習をやって、
ぜひ、このタイミングを、体に覚えさせてください。


陽動戦術としては、まだ他に、
ダブルフェイント、もしくは、ダブルフェイクとか、
ダッシュフェイント、もしくは、フェイクダッシュとか、
バックフェイント、もしくは、フェイクバックなどがあります。

裏技としては、他にも、
トリック、いわゆる、詐欺(さぎ)戦術、
トラップ、いわゆる、罠仕掛(わなじかけ)戦術、
コンフュージョン、いわゆる、撹乱(かくらん)戦術、
などがあります。

いずれにしても裏技ですから、邪道だし、奇策です。


それにしても、
ニセモノあり、だましあり、罠あり、撹乱あり、
悪いことのオンパレードです。

野球だと、併殺だとか、盗塁だとかで、
2人まとめて殺したり、盗みを働いたり。

サッカーだと、自殺点って、
自分のゴールに誤って入れてしまったら、
自殺させられてしまったり。
(今はオウンゴールですけど)

スポーツの世界って、悪行非道の数々。

オンコートでは、
自分の心に潜む悪の心を思いっきり解放させてあげて、
オフコートの日常生活では、
スッキリと清く正しく生きていきましょうね。

あ、もちろん、ルールやマナーを守った上での、
悪行非道の数々ですからね、誤解無く。



ということで、今日のまとめです。

『 フェイク、いわゆる、ポーチフェイントという裏技は、
   高等戦術なので、上級者向けの戦術である。     』

『 初級者や中級者は、
   正面ボレーからランニングボレー、そしてポーチへと、
    1つずつ技術的目標をクリアしていこう。      』

『 ポーチフェイントを成功させるポイントは、
   少し早めのタイミングでホンモノらしくポーチに出て、
    いわゆる悪魔のタイミングでストレートをケアすることにある。 』


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予告では、題名は、
「テニスで勝つ方法!質問001」だったんですが、
もう1つの『テニスで勝つ方法!』メルマガでの、
発行済の質問回答編の20号までと、きちんと区別できるようにと、
今号を「テニスで勝つ方法!質問021」に変更しました。

今後も、022、023と続いていきます。
ご了承ください。



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以下の3種類があります。


●無料レッスン『カムイ・レイジのメルマガテニススクール』

創刊号から第20号までの内、
後半部分の質問回答編のみを編集したものです。
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●連続ドラマ『たった30分の指導で3軍が1軍に勝利!?』

創刊号から第20号までの内、
前半部分の物語編のみを編集したものです。
 → http://tennis-boy.net/mailmaga/story/index.html


●『テニスで勝つ方法!強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体』

創刊号から第20号までの、
物語編と質問回答編だけでなく、
その他コラムなどもすべて含んだ全文版です。
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第21号からの全文版はこちらです。
『トップ1%プレイヤーへの道!』連載中です。
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