テニスで勝つ方法!
戦略家のメルマガテニスコーチング
第4号
2004.11.05
───────────────────
テニスボーイドットネット
TENNIS-BOY.NET
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます! カムイ・レイジです。
今日は、重い球について考えてみました。
───────────────────────────────────
<質問>
もう1つ、重い球とは何か?
速い、遅いではないですよね。
スピンによって地面に落下する速度が、
回転のかかっていない(またはスライス回転の)ボールよりも
速いということなのか?
そうするとバウンドした後はスピンボールの方が高く弾むので
ライジングで捕らえれば軽く感じるの?
いやー、違うなー。いまいちわかりません。
ある人(○○大学体育会No1だった、現在44歳)の打つ球は
重いと言われていましたが、
完全なフラットボールでした。
縫い目が見えるほどのw
スピードは無いけどなぜかこちらがミスばかりしてしまう、
不思議な体験でした。
その人はとても重いラケットを使っていました。
それは関係ないかw
ボールはボールですもんね。
その辺の話にいつか触れていただけるとうれしいです。
もっともっと考えてテニスしなきゃと思わせていただいて
ありがとうございます。
これからも楽しみにしています。頑張ってください。
<回答>
『33歳♂ かみさんがうるさくて
なかなかテニスに行かせてもらえませんTT』
さんからのメールです。
そうですよね。
結婚するとなかなか自分の自由にはできなくなっちゃいますよね。
お察し致します。
さて、重い球とは何か?
ちょっと考えてみました。
まず、ボールの回転によって、
重く感じたり、軽く感じたりします。
相手の球がトップスピンの場合、
その球を、トップスピンで打ち返す時は、重く感じます。
なぜなら、
飛んで来た球の回転を一旦止めて、
逆の方向に回転させなくてはならないので、
その分運動エネルギーが必要だからです。
逆に、スライスで打ち返すときは、軽く感じます。
なぜなら、
飛んで来た球の回転はそのままに、
同じ方向にさらに回転させることになるので、
その分運動エネルギーが不要だからです。
経験的にもおわかりだと思います。
トップスピンボールをスライスで打ち返すと、
スカッて感じで、ピンポン球のように軽々と飛んでいきます。
特にライジングだと、より軽く飛びます。
ライジングの時点では、
1回頂点を越えてボールが落ちてくるフォーリングの時点と比べて、
回転がまだ、より多くかかっているからだと思われます。
相手のトップスピンの回転が強ければ強いほど、
楽にこちらはスライスで回転をより強くかけられるというわけです。
逆に、トップスピンボールを、トップスピンで打ち返す場合、
ガツッて感じで、
すっぽ抜けるように無回転で高く飛んでしまうことがあります。
これは、来た球の回転を一旦止めることはできたものの、
更なる順回転をうまくかけることができなかったからでしょう。
相手の球がスライスの場合、
その球を、スライスで打ち返す場合は、少し重く感じます。
なぜなら、これも同じように、
飛んで来た球の回転を一旦止めて、
逆の方向に回転させなくてはならないので、
その分運動エネルギーが必要だからです。
トップスピンの時に比べて、それほど重く感じないのは、
スライス回転の場合は、その逆回転の力が、
重力に打ち消されている分があるからだと思います。
逆に、スライスの球を、トップスピンで打ち返す時は、
軽く感じます。
なぜなら、これも同じように、
飛んで来た球の回転はそのままに、
同じ方向にさらに回転させることになるので、
その分運動エネルギーが不要だからです。
これも、経験的に、
スライスボールをトップスピンで打ち返すと、
スカッて感じで、ピンポン球のように軽々と飛んでいきます。
これも、特にライジングだと、より軽く飛びます。
理由も全く同じ原理からです。
逆に、スライスボールを、スライスで打ち返す場合、
これも同じように、ガツッて感じで、当たり損ないのようになって、
低く飛んでゴロになってしまうことがあります。
これは、来た球の回転を一旦止めることはできたものの、
更なる逆回転をうまくかけることができず、
きちんと飛ばすことができなかったからでしょう。
結論としては、
同じ回転で返す時は、重く感じ、
逆の回転で返す時は、軽く感じる。
そして、トップスピンをトップスピンで返す時の方が、
重力が加重される分、より重く感じられるというわけです。
他にも、球が重く感じる時があります。
ラケットをフライパンのように持って、
その上でボールをバウンドさせてみてください。
軽く感じる時と、重く感じる時がありますよね。
そうです。
スイートスポットにうまく当たった時は、軽く感じ、
スイートスポットからはずれた時は、重く感じます。
特に、ラケットの先の方にはずれると、
『てこの原理』で、より重く感じます。
ということは、何らかの原因で、
スイートスポットにうまく当たらない時に、
ボールを重く感じることがあるということです。
原因としては、ボクには2つ心当たりがあります。
1つは、どフラットの速い球。
どフラットの速いボール、特に速いフラットサーブに対して、
タイミングを合わせるのは非常に難しくて、
リターンする際にラケットにきちんと当たらない場合もあります。
また、サーブでなくても、フラットの速い球は、
そのバウンド後の軌道に、
こちらのラケットをうまく合わせるのが難しいことがあります。
このような状況で、
スイートスポットにうまく当たらないと、
当然すごくボールが重く感じられます。
もう1つは、バウンド後に体の外に逃げるように変化する球。
スピンサーブがバックハンド側に入って『逆跳ね』して、
予測したよりも、より外側に跳ねた場合、
スイートスポットをはずれてラケットの先の方に当たることがあります。
この場合、スイートスポットをはずれて、
しかもラケットの先の方にはずれたことで、
かなり重く感じます。
このような『逆跳ね』は、スピンサーブだけでなく、
トップスピンストロークの逆クロスでも起こることがあります。
縦回転だけでなく横回転がかかっているからですが、
これもうまくスイートスポットに当てて返すのが難しい球です。
結論としては、
どフラットの速い球と、逆跳ねするトップスピンの球は、
スイートスポットをはずしやすく、
ボールを重く感じることが多いということです。
次に、どうすれば重い球を打てるかです。
『重い球=大きな運動量を与えられた球』と仮定しましょう。
『運動量=質量×速度』ですから、
ラケットの重量にラケットの速度をかけたものが運動量ですね。
ということは、単純に考えると、
より重いラケットで、より速くスイングすれば、
より大きな運動量をボールに与えられる、ということになります。
今度は、同じ運動量で、
トップスピンとスライスとフラットで打った場合、
どの球種がより重い球を生み出すか、を考えます。
同じ運動量で打っても、
トップスピンとスライスは回転をかける分、
フラットと比べて、
進行方向へのボールのエネルギーが小さくなります。
スピンをかけると、スピードが遅くなるのはこのためです。
つまり、この3種類のボールが、
相手のラケットのガットに接触した時に、
進行方向に押す力は、
フラットの球が一番強いということです。
結論としては、
より重いラケットで、より速くスイングして、
フラットで無回転に近い球を打てば、
一般的に、相手にとっては、重い球だと感じる、ということです。
ですから、
「重いラケットで完全なフラットボールを打っていた人の球は重かった」
という、あなたの感覚は正しかった、と言えると思います。
ボクは物理学は得意な方でしたが、
長年やっていないので、もうほとんど忘れちゃいました。
なので、この3つの結論に関しては、
力学などの解析的な裏付けや、
実験による検証なども全くしていませんので、
その点はご了承ください。
まあ、単純に、スピードのある球は重い、
同じスピードなら、同じ回転で返す時は重い、
そして、バウンド後に不規則に変化する球も重い、
と考えたらいいと思います。
そう考えると、
意図的に相手に重いと感じさせる球を打つには、
スピードのあるフラットか、
逆跳ねするトップスピンということになります。
でもこれでは、戦略の1つとして、
あるいは、戦術の1つとして、
意図的に重い球を打つことで、相手を困らせる球にして、
試合を有利に運ぼうと考えても、
あまり意味がないでしょう。
なぜなら、重くてもきちんと返されたら、
試合に関しては何事も起こせないからです。
重い球を打ち続け、相手の腕をしびれさせて、
徐々に相手の腕の筋肉の持久力を奪っていき、
最後にはラケットさえも持てなくしてしまう・・・。
そして、相手は途中棄権!こちらのTKO勝ち!
名付けて『ヘビーボールTKO戦略』!(そのまんま)
『テニスの王子様』に出て来る新しい必殺技としては、
面白いかもしれませんが、
実際のテニスの戦略としては現実的ではないでしょう。
それから、技術的にも、
どうせなら、軽い球より重い球を打てた方が、
いいに越したことは無いのですが、
これもあまり意識しなくてもいいと思います。
重い球よりも、大事なことは、
1にプレイスメント、2にスピン、3にスピードです。
ポイントをとるためのショットであり、
テニスで勝つためのショットである、
ウイニングショットを打つために大事なことは、
この3要素をいかに操るか、にかかっています。
ボクはこれを『ウイニングショット3要素』と呼んでいます。
それでは、まとめます。
『 相手のボールは
スピードがあればあるほど重く感じ
同じスピードであれば
同じ回転で返す時は重く感じ
逆の回転で返す時は軽く感じる 』
『 バウンド後に不規則な軌道を描くボールは
スイートスポットをはずれることが多く
重く感じる球となる
特に逆跳ねの場合は
よりラケットの先の方にはずれることが多いため
さらに重く感じる球となることが多い 』
『 重い球で勝つという戦略は
あまり現実的ではないし
重い球を打つための技術も
あまり意識しなくてもよい 』
『 勝つための球は重さではなく
1にプレイスメント
2にスピン
3にスピードである 』
ところで、この方は、
もう1つの『テニスで勝つ方法!』メルマガ、
『強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体』の、
第18号の感想も送ってくれました。
以下がそうです。
<感想>
部員全員を納得させる練習方針は
自由練習方式で完全実力主義
すばらしい!ちょっと感動しました。
高校時代、ラケットを持たせてもらえるのが
週に30分だけだった3軍の玉拾いの私には
まさに夢のような部活動に思えました。
でも、もしも練習に人が殺到してしまったら・・・
先着何名とか縛りも必要かもしれませんね。
<回答>
以前のボクの回答に賛同していただけたみたいで、
素直にとてもうれしいです。
あまりにも今までの部活のやり方とは違うので、
戸惑う方もいるかと思いますが、
この練習方針は、
テニスで勝つための、強くなるための、
最善の戦略の1つだと本気で確信しています。
それにしても、いくら3軍とはいえ、
週に30分しかラケットを持たせてくれないとは、
ひどい話です。
ボクの高校時代は、団体戦の直前以外は、
同期の24名が完全に平等に練習できるように、
ボク自身がプランニングしていました。
テニスは個人のスポーツです。
団体戦よりも個人戦の方が尊重されるべきです。
個人戦は部員全員が出るべきだし、
練習も部員全員が平等にやるべきだと思います。
ということで、
その第18号の質問回答編をご存知なくて、
今読んでみたいという方はこちらです。
●『カムイ・レイジのメルマガテニススクール』第18回
『練習方針は部員の多数決で?キャプテンの独断で?(後編)』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/qanda/018.html
全文版で読みたい方はこちらです。
●『テニスで勝つ方法!強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体』第18号
『雁行陣からネットに出て並行陣!自由練習方式!完全実力主義!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/full/018.html
───────────────────────────────────
次回第5号の題名は、
『自主トレは何をすれば?質問は客観視と情報化!人さし指を立てる?』
の予定です。
請うご期待ください!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この質問回答形式のメルマガ、
『テニスで勝つ方法!戦略家のメルマガテニスコーチング』の、
バックナンバーはこちらです。
●創刊号
『フェイクやフェイント等の裏技!ハードルの理論!陽動戦術とは?』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/coaching/021.html
●第2号
『フラットサーブ&ボレーはよくない?プレースタイルではなく戦術!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/coaching/022.html
●第3号
『自分より上手い人と練習すべき?技が無いので勝てない?咬ませ犬!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/coaching/023.html
───────────────────────────────────
もう1つの物語形式の『テニスで勝つ方法!』メルマガ、
『強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体』では、現在、
連続ドラマ『トップ1%プレイヤーへの道!』をお送りしています。
●第1話『テニスコートが無い!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/new/021.html
●第2話『3歳からテニスをさせといてくれ!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/new/022.html
●第3話『なんで日本にはテニスが硬式と軟式の2種類あるんだよ!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/new/023.html
が終わって、次は、
●第4話『野球とサッカーは男のスポーツで、テニスは女のスポーツ?』
の予定です。
ちなみに、前回は予定を変更して特別コラムをお送りしました。
●特別号
『スーパーオールラウンダー!破壊的な技術と暴力的な戦術!ゾーン!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/new/024.html
もし、ご存知でなければ、ぜひ登録してみてください。
『まぐまぐ』『メルマ』『マッキー』のいずれでも、
こちらから登録できます。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/sample.html
ちなみに、『まぐまぐ』サイトで登録したいという方はこちら。
→ http://www.mag2.com/m/0000123154.htm
そして、『メルマ』サイトで登録したいという方はこちら。
→ http://www.melma.com/mag/45/m00109745/
それから、『マッキー』サイトで登録したいという方はこちら。
→ http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=tennisboynet1
───────────────────────────────────
そして、バックナンバーとしては、以下の3種類があります。
●無料レッスン『カムイ・レイジのメルマガテニススクール』
創刊号から第20号までの内、
後半部分の質問回答編のみを編集したものです。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/qanda/index.html
●連続ドラマ『たった30分の指導で3軍が1軍に勝利!?』
創刊号から第20号までの内、
前半部分の物語編のみを編集したものです。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/story/index.html
●『テニスで勝つ方法!強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体』
創刊号から第20号までの、
物語編と質問回答編だけでなく、
その他コラムなどもすべて含んだ全文版です。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/full/index.html
第21号からの全文版はこちらです。
『トップ1%プレイヤーへの道!』連載中。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/new/index.html
───────────────────────────────────
ご質問・ご感想・ご意見などありましたら、何でも結構です。
どうぞお気軽にこちらへメールをお送りください。
読者専用フォームはこちらです。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/coaching/mailform.html
メールはこちらへどうぞ。
→ このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
まぐまぐ :http://www.mag2.com
メルマ :http://www.melma.com
マッキー :http://macky.nifty.com
から発行しています。
このメールマガジンの登録と解除は、こちらでお願いいたします。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/lineup.html
このメールマガジンのバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/index.html
───────────────────────────────────
TENNIS-BOY.NETのメールマガジンを
どうぞご自由に転送・転載してください。
TENNIS-BOY.NETのウェブサイトも
どうぞご自由に紹介・転載・リンクしてください。
その際は、下記の発行元と発行者の情報を明記しておいてくださいね。
───────────────────────────────────
発行元:テニスボーイドットネット
TENNIS-BOY.NET
http://tennis-boy.net
発行者:テニス・ストラテジスト(庭球戦略家)
神威零士(かむい・れいじ)
───────────────────────────────────
Copyright (C) 2004
KAMUI REIJI & TENNIS-BOY.NET.
All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| < 前 | 次 > |
|---|





