テニスで勝つ方法!
強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体
第19号
2004.05.21
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テニスボーイドットネット
TENNIS-BOY.NET
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サークルに入ってまだ1ヶ月のユミだが、
さすがに中高軟式をやっていただけあって、
ボール扱いはうまい。
硬式のボールに慣れれば、
今よりずっとうまくなりそうだ。
それに、この勉強熱心な所。
こーゆう何でも積極的に聞いてくるタイプは、
上達が早かったりするのだ。
それに、無類の負けず嫌い。
強くなる要素も兼ね備えている。
「お待たせしました。」
突然のウェイトレスの声でボクたちはふと我に返った。
注文した料理が来たのだ。
腹が減っていたボクたちは、さっそくメシにありついた。
話題が変わって、アキラの試合の話はこれで終わりになった。
後日ユミに聞いた話だと、
アキラは1週間前ぐらいに、
「オマエがオレに勝つには100年早いぜ!」
とタクヤにバカにされ、
さすがのアキラもこの言葉には我慢ならなかったらしい。
「何だと!じゃあ決闘だ!」
「おう!望む所だ!ボコボコにしてやる!」
ということで、この日のシングルスの試合になったそうだ。
アキラはこの1週間死にものぐるいで練習したらしい。
でも、このままでは勝てないという不安が、
どうしても拭えなかったのだ。
それで、当日ボクにもアドバイスをお願いしてきたのだ。
悪友のボクに、下げたくない頭を下げてまで、
なんとかしたかったということなのだ。
アキラ本人の勝ちたいという強い気持ちと、
必死で練習して築いたコンディション。
そして、ボクが授けた3つの戦術。
それらが勝因だ。
3軍だったアキラが、
1軍だったタクヤに勝てたのは、
もちろん本人の努力の成果だ。
だけど、ボクが戦術を授けなかったら、
やはり、タクヤには勝てなかっただろうと思う。
技術は大事だけど、戦術はもっと大事だ。
戦術の善し悪しで勝敗が決まることは現実には多い。
なぜなら、実際にポイントをとるのは、
個々の技術が上か下かではなく、
ポイントをとる仕組みが上か下かなのだから。
そして、それをボクに教えてくれたのが、
大学の体育会テニス部の偉大な先輩達。
ヘタなヤツがうまいヤツに勝つ方法は?
技術のない者が技術のある者に勝つ方法とは?
必死になって毎日考え続けて、しかも、現実に実証してきた、
歴代の先輩達が血と汗と涙でつかんだ戦術や戦略などのノウハウ。
実際に、ヘタな先輩が、大会で、
ジュニア出身のうまくて強い選手を血祭りに上げてきた。
ボクはこの目で何度も、
その驚くべき光景を目の当たりにしてきたのだ。
そして、このボクも、そのノウハウの恩恵にあずかることができた。
何度も格上の選手に勝つことができたのだ。
(つづく)
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おはようございます! カムイ・レイジです。
ハンブルグ・マスターズのロジャー・フェデラーは素晴らしかったです。
準決勝でレイトン・ヒューイット、決勝でギレルモ・コリアに圧勝!
次は、フレンチオープンを観戦するのが楽しみです。
もちろん、テレビで、ですけどね。
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冒頭いきなり始まる小説だかなんだかわからない物語は、
連続ドラマ『たった30分の指導で3軍が1軍に勝利!?』です。
今回で既に19回目になりました。
これは、ボクが、3軍だったアキラに、
たった30分間指導しただけで、
1軍だったタクヤにシングルスで勝ってしまった、
という実話を基にしています。
なぜアキラは勝つことができたのか?
ボクはアキラに一体どういう指導をしたのか?
アキラに授けた3つの戦術とは?
試合後のファミレスで、
ボクがユミにその秘密を教えています。
とうとう次で最終回です。
第1回から読みたいという方は、
こちらのバックナンバーの一覧表からどうぞ。
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/index.html
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次に予定しているのも、実話を基にした物語です。
高校から硬式テニスを始めたものの、
シングルスでは県大会にも行けず、
なんとダブルスにいたってはその前の大会にも行けず、
『勝てない!弱い!尊敬されない!モテない!』状態だったボク。
ところが、大学の体育会テニス部に入ってからは、
『勝てた!強くなった!尊敬された!モテた!』状態になった!
1年もたたずに元インターハイ選手を何人も撃破!し、
最終的にはインカレ(全日本学生選手権出場)選手に!、
そして、ジャパン(全日本選手権出場選手)にも勝てるようになった!
え? そんな物語、面白くもないだろうから読みたくない?
まあ、そう言わずに、読んでみてください。
テニスをもっと楽しみたい方なら、
初心者から超上級者まで、
誰にでもおすすめです。
なお、創刊準備号を読んでいない方は、
ぜひ予告編として読んでみてください!
創刊準備1号『勝ちたい!強くなりたい!尊敬されたい!モテたい!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/full/p01.html
創刊準備2号『勝てない!弱い!尊敬されない!モテない!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/full/p02.html
創刊準備3号『勝てた!強くなった!尊敬された!モテた!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/full/p03.html
創刊準備4号『勝て!強くなれ!尊敬されろ!モテろ!』
→ http://tennis-boy.net/mailmaga/full/p04.html
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今回回答する質問メールは、
ダブルスの陣形、フォーメーションに関するものです。
<質問>
はじめまして。
僕は今高校2年のテニス経験6年です。
で、ダブルスの陣形の質問なのですが、
iフォーメーションってありますよね。
あれは前衛がネットの真ん中にしゃがむやり方ですが
僕らのは少し違うんです。
初めから二人が同じサイドにいるんです。
デュースサイドからサーブの時
パートナーはデュースサイドのネット付近にいるんです。
サーバーはサーブをセンターから打ちます。
その後ストレートをケアします。
最初からロブで前衛が抜かれてサイドチェンジした感じです。
日本語が下手で陣形がわかりにくいと思いますが、
この陣形ってどうですか?
リターナーはクロスや真ん中に打つと前衛の餌食になるので
慣れるまでは戸惑うと思うのですが。。。
ストレートにリターン&ネットをされると少しつらいんですが。
お願いします何かアドバイスを下さい。
お待ちしております。
<回答>
これは、オーストラリアンフォーメーションのことですね。
そして、あなたの言う通り、
アイフォーメーションとは違います。
小さい男の子たちが、
「ボクは、
オーストラリアンフォーメーションよりも、
アイフォーメーションの方が好きだよ。」
とか、
「ボクはジャックナイフが得意。
プロネーションはイマイチ。」
って感じで、しゃべっているのを聞いたことがありますか?
で、この子らはテニスをやったことがないんです。
テニスコートに立ったこともないし、
テニスラケットを持ったこともない。
じゃあ、なんで、
テニスをやっている人でも知っている人は多くはないであろう、
こんなテニスの専門用語を、この子らは知っているのか?
しかも、高度な技術用語や戦略用語を!
そして、まるで、テニスをやっているかのように!
あなたには、その理由がわかりますか?
もうお気づきかもしれません。
そうです。
『テニスの王子様』というマンガに出てくるのです。
そして、テレビゲームで、
これらのフォーメーションだとか必殺技だとかを、
実際に操作することができるんです。
ちょっと驚きましたか?
ボクは最初驚きましたよ!
まあ、こんな感じで、ちまたでテニスの専門用語が飛び交っているのですが、
実は、フォーメーションに関しては、
その解釈が人それぞれだったりします。
つまり、人によって、その説明が、
違ったものになっているんです。
それで、ボクの見解を、
ここでまず明らかにしておきましょう。
戦術論や戦略論をお話しする上で、
こういった言葉の定義を最初にきちんとしておく必要もありますし。
ボクが話す定義や歴史的経緯が真実かどうかは確認していません。
ですから、あくまで、ボク個人の解釈として聞いてください。
まず、オーストラリアンフォーメーションとは、
ダブルスでサーブをする時に、
ペアの前衛がサーバーと同じサイドに立つ陣形です。
普通のフォーメーション、これを、ボクは、
ノーマルフォーメーションと呼んでいます。
ノーマルフォーメーションの時とは、
逆のサイドのネットの前に立ちます。
つまり、前衛は、
サーブがデュースサイドからの時は、
ノーマルフォーメーションでは、普通にコートの左側に立つところを、
オーストラリアンフォーメーションでは、コートの右側に立ちます。
サーブがアドバンテージサイドからの時は、
ノーマルフォーメーションでは、普通にコートの右側に立つところを、
オーストラリアンフォーメーションでは、コートの左側に立ちます。
そして、サーバーは、サーブを打ってから、
前衛のいない空いている方の逆サイドをすぐカバーできるように、
センターマークギリギリからサーブすることになります。
そう、あなたの説明通りです。
日本語は下手じゃありませんよ。
ということは、英語かなんかの外国語では、
もっと上手に説明できるということですよね。
素晴らしい!
うらやましいです。
外国に住んでいて、
普段は外国語で教育を受けているということなんでしょうか。
それとも、日本に住んでいて日本語の教育を受けている、
外国人の方なんでしょうか。
ちょっと話が脇道にそれてしまいました。
話を元に戻しましょう。
さて、じゃあ、なぜ、わざわざ、こんな変な陣形をとるのか?
って疑問に思いますよね。
それは、相手のクロスのサービスリターンが強烈で、
サービスキープするのが大変だから、というところから、
このフォーメーションができたんです。
例えば、
強烈なアングルショットで、
ノータッチエースをとられることが多い。
あるいは、
強烈なディンクショットで、
足元に沈められてローボレーをさせられてしまい、
ミスさせられてしまうか、
ミスしなかったとしても、のちの展開でどうしても不利になってしまう。
また、あるいは、
強烈なボディショットで、
まともにファーストボレーすらできない。
またまた、あるいは、
ベースラインにステイバックしていても、
強烈なサービスリターンを、こちらはちゃんと返すことができず、
あるいは、返せたとしても、ポイントをとられ放題になっている。
こういった困った状況で、
それに対処するための1つの方法として、
そのサービスリターンを打たれるクロスのところに、
最初から前衛を立たせておこうというのが、
オーストラリアンフォーメーションの考え方なんです。
それで、その位置に前衛を立たせておけば、
ノータッチエースをとられそうなアングルショットでも、
なんとかボレーで届いて返せるだろう、
というわけです。
同じように、
足元に沈むディンクショットでも、
ネットダッシュしてのファーストボレーでは大変だとしても、
最初からネットに立っている前衛だったら、
なんとかボレーでうまくコントロールできるだろう、
というわけです。
また、同じように、
強烈なボディーショットでも、
ネットダッシュしてのファーストボレーでは大変だとしても、
最初からネットに立っている前衛だったら、
なんとかボレーで当てて返すことができるだろう、
というわけです。
またまた、同じように、
強烈なサービスリターンでも、
ベースラインにステイバックしての返球は大変だとしても、
最初からネットに立っている前衛だったら、
なんとかボレーでブロックすることができるだろう、
というわけです。
つまり、オーストラリアンフォーメーションとは、
守備的な戦略の1つの形なのです。
しかも、受動的で消極的な戦略です。
見た目のフォーメーションは革新的ですが、
コンセプトは地味で保守的なわけです。
それに対して、アイフォーメーションは、
攻撃的な戦略の1つの形です。
これは、能動的で積極的な戦略です。
見た目のフォーメーションは革新的ですが、
コンセプトも派手で革新的です。
非常に対照的です。
似て非なるフォーメーションというわけです。
オーストラリアンフォーメーションは、
オーストラリア人の選手が、
最初に考えだして、試合で使い始めたということで、
オーストラリア人の陣形、あるいは、オーストラリア式の陣形、
という名称がつけられたのだと思います。
一方、アイフォーメーションは、
アメリカンフォーメーションとも呼ばれています。
こちらは、たぶん、アメリカ人の選手が、
オーストラリアンフォーメーションを、
より機能的な別の形に進化させて、
実際に試合で使うようになったからでしょう。
アイフォーメーションでは、
ペアの2人がほぼ一直線上に縦に並んで、
アルファベットの『I』の形になることから、
こう呼ばれるようになったわけです。
ですから、タンデムフォーメーションとも呼ばれます。
これは、
オーストラリアンフォーメーションのことだとする解釈もありますが、
タンデムとは、縦に一列に並ぶ、という意味なので、
縦に一直線にはならないオーストラリアンフォーメーションよりも、
やはり、アイフォーメーションのことだというのが、
ボクの解釈です。
そして、オーストラリアンフォーメーションは、
かなり古くからあるものです。
そして、アイフォーメーションの方は、
最近できた比較的新しいものだという人もいますが、
実はそうでもないんです。
ボクが持っているテニスの専門書で、
20年前に発行されたものに既に載っています。
それは日本語に翻訳されたもので、しかも、
その本の中で「何年も前に・・・」と書いてあることから、
さらにそれ以前から存在していたわけです。
と、ここまでで、スペースがなくなってしまいました。
続きは次号でお答えすることにします。
次号では、
オーストラリアンフォーメーションについて、
さらに詳しくお話しします。
そして、アイフォーメーションについても、
詳しくお話しします。
ということで、今日のまとめです。
『 相手のサービスリターンのクロスが強烈で
サービスキープが困難な場合は
オーストラリアンフォーメーションで
クロスリターンをブロックしてみよう 』
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