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テニスで勝つ方法!強者(つわもの)の技術+戦術+戦略+精神+肉体

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ホーム メルマガバックナンバー メルマガ1ー1 サーブをバックへ!アンティシペーション!ポーチで決めろ!/メルマガ1第10号

サーブをバックへ!アンティシペーション!ポーチで決めろ!/メルマガ1第10号

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             テニスで勝つ方法!
         強者の技術+戦術+戦略+精神+肉体

                第10号
               2004.03.19
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           テニスボーイドットネット
             TENNIS-BOY.NET
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「そう、そして、ボクがアキラに授けた2番目の戦術、
 『バックオーライ』戦術なんだけど、これもサーブの戦術なんだ。」

「そうなんだ。それってどんな戦術?」

「それはね、ファーストサーブを相手のバックハンドに入れる戦術。」

「えっ!たったそれだけ?」

「そう、それだけの戦術。
 でも、最も基本的にして最も重要なサーブの戦術なんだ、これが。」

「でも、相手のバックハンドに入れることに、どんな意味があるの?
 タクヤの片手打ちのバックハンドのスライスは、
 フォアハンドみたいに強打できるってわけじゃないけど、
 でも、ミスは少ないし、
 どちらかというとフォアハンドより安定してるように見えるんだけど。
 だから、タクヤのバックハンドにサーブを入れておけば、
 ポイントが取れるってわけではないと思うんだけどなあ。」

「でもね、まず、
 とりあえず相手のバックハンドにサーブを入れておけば、
 いきなり強打されて攻撃されることが無いっていうのは、
 とても大事なことなんだ。」

「それはそうだけど。」

「強打されなければ、逆にこちらが先に攻めることができるんだ。
 先に攻めた方が絶対的に有利なんだよ。
 先手必勝なんだ。」

「ふ〜ん。」

「それに、タクヤの片手打ちのバックハンドが、
 安定しているように見えるのは、
 タクヤに限らず誰でもなんだけど、
 それは、片手打ちのバックハンドというのが、
 構造的に安定しているからなんだ。
 それがなぜだかわかるかい?」

「わかんない。」

「それはね、片手打ちのバックハンドというのは、
 打つ時に利き腕の方の肩が前にあるだろ。
 だから、片手打ちのバックハンドは、
 振り遅れたら、もう返せないんだ。
 融通が利かないんだ、片手打ちのバックハンドは。
 それに比べて、フォアハンドというのは、
 打つ時に利き腕の方の肩が後ろにあるだろ。
 だから、フォアハンドはいくら振り遅れても、
 肩が後ろだから、当てるだけでも返すことができる。 
 つまり、融通が利くんだ、フォアハンドは。」

「それで。」

「片手打ちのバックハンドのスライスは、
 融通が利かない分、逆に、型にはまるから、安定するんだ。
 それに対してフォアハンドは、
 融通が利く分、逆に、型にはまらないから、不安定になる。
 でも、それは、グラウンドストロークの時に限った話。」

「あ〜そう。」

「うん。ところが、サービスリターンの時は、
 グラウンドストロークと違って、
 高い所から打ち込まれるし、スピードもあるから、
 とにかく当てて返すだけってことが多い。
 でも、バックハンドは、融通が利かないから、
 振り遅れたりして、実は不安定になることが多い。
 つまり、バックハンドの方がミスが多いということ。」

「話がややこしくて、わかんなくなってきちゃった。」

「じゃあ結論だけ理解してよ。
 片手打ちのバックハンドは、
 グラウンドストロークでは安定していても、
 サービスリターンでは、フォアハンドに比べると、
 強打するのも難しいし、ミスも多いということなんだ。」

「なるほどね。
 だから、ファーストサーブを、
 相手のバックハンドに入れることは有効ということなのね。」

「そう、その通り。
 そして、こちらのファーストサーブを、
 相手のバックハンドにきっちり狙って入れることができるようになると、
 そこからサーブの戦略にもいろいろと広がりが出てくるんだ。
 つまり、この戦術は、重要にして基本的なサーブの戦術ということ。」

「そして、その練習をしたのね。」

「そう。それで、アキラのファーストサーブが、
 ちゃんと相手のバックハンドに入るように、
 15分間戦術練習を繰り返したというわけ。
 それでなんとか、バックハンドに入るようになった。
 15分しか無かったんだけどね。」

「そうなんだ。・・・
 それで最後の3つ目の戦術って、どんな戦術?」

「それはね、・・・」


                              (つづく)

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おはようございます! カムイ・レイジです。

この冒頭のいきなり始まる小説だかなんだかわからないような会話は、
連続ドラマ『たった30分の指導で3軍が1軍に勝利!?』です。

これは、事実を基にしていますが、会話その他は脚色しています。
テニスで勝つ方法をわかりやすく表現しようと思って、
こんな形にしています。

そして、この連続ドラマは、創刊号からの連載です。
第1回から読みたいという方は、
こちらのバックナンバーの一覧表からどうぞ。
 → http://tennis-boy.net/mailmaga/index.html


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今回の質問メールも、
前回と同じくソフトテニス(軟式テニス)の選手からですが、
もちろん硬式テニスと共通の問題点ですので、
軟式の方でも硬式の方でも、
どちらでも参考になるように回答します。


<質問>

こんにちは
いつもこのメルマガを参考にしてます。

僕は中2の男子ソフトテニス部に所属しています。

テニスが好きで部活をがんばっているんですけど
前衛のボレー、ポーチ練習のときは
どこにボールがくるか指定されているのでうまくできますが
試合の時どこにくるかわからなくて
ボレーやポーチが全然できません

だから相手のどこをみて動くか教えてください!


<回答>

ポーチに出たいけど、
ストレートに抜かれたらどうしようって考えると、
なかなか出れない。

打ち頃の球がクロスを通るたびに、
ああ、今出とけばよかった、なんて後悔ばかり。

やっと決心がついて、
勇気を持ってエイヤッと出ると、
ストレートに抜かれてしまった!


この場合、あなたの動きはバレバレです。
ポーチに出なきゃ出なきゃという思いが、
体の動きに出てしまっていますから、
相手には見え見えなんです。

おまけに焦って早めに出てしまうから、
余裕でストレートに抜かれてしまう。

かといって遅く出ると、
クロスのボールにどうしても届かない。

届かないから、
ペアと重なってしまって、
「戻れ!」「いや、チェンジだ!」
なんてバタバタしてしまって、
こちらの陣形が崩れてしまって、
そのあと相手にいいようにされてしまう。


つまり、ポーチに出るタイミングがわからない。

そういうこともあって、
相手がどこに打ってくるかがわかりさえすれば、
自信を持って出れるのになあ、
って感じでしょうか。

軟式テニスに限らず硬式テニスのダブルスでも、
誰でも一度は経験することではないでしょうか。



相手の打つボールがどこにくるのかを、
相手が打つ前にこちらで予測して先回りすることを、
『アンティシペーション』と言います。

英語です。『anticipation』と書きます。

もしかすると、ソフトテニス(軟式テニス)では、
あまり聞き慣れない長い英単語かもしれませんが、
硬式テニスでは、普段コート上でも普通に使う言葉のひとつです。

日本語では『予測』とか『読み』とか言われることが多いですが、
ボクはこの訳は不充分だと思っています。

相手が打つコースを『予測』するだけではなくて、
それを『見越して』そのコースに『先回りする』、
といった、こちらの行動も含んだ言葉だとボクは思います。


えっ!相手がどこに打つのかわかるなんて、
ひょっとして超能力の一種!
と今思ったあなた。

いいえ、違います。
テレパシーなどといった超能力の一種ではありません。

でもボクは、これは、
相手の心を読む読心術に似ていると思っています。

確かに普通の人にはできないものですが、
意識的に訓練すれば、できるようになるものだと思います。


でも、できるようになるといっても、
いつどんな相手でも常に100%というわけにはいきません。

それに、相手も当然読まれないように工夫してきますから、
そこには大変な駆け引きが発生してきます。

また、この技術は、素人目にはまったくわかりませんから、
知らない人が見ると、
「妙に反応がいいなあ」とか、
「異常に足が速い!」とか思ってしまいます。


それから、このアンティシペーションが一番必要とされるのは、
シングルスでネットに出た時ですが、
ポーチなどダブルスでも大変重要です。

でも、アンティシペーションは、
ボレー対ストロークの時だけ必要なのではありません。
ベースラインでのストロークの打ち合いでも、
バンバン使います。


この技術が得意な人と言えば、
トッププロの中でも、ボクの印象が強い人としては、
マルチナ・ヒンギスですね。

ヒンギスは、相手が打つ前に動くことが多く、
まるで、相手が、ヒンギスの動いた所に、
わざと打っているように見えることがあります。
相手がひどく間抜けに見えてくるのです。

「私がそこに打てばあなたはここに返してくるのよ。
 だから私はここに先回りしておいて、
 あなたのそのオープンコートに、
 こうやってノータッチエースをとるのよね。」
って感じです。

相手を小バカにしたようなテニスなので、
憎たらしいことこの上ないんですが、
こういったテニスができるようになれば、
今よりもはるかに楽で安定した闘い方ができるようになります。


話が脱線してしまいました。
今回は、ダブルスにおけるボレー、
特に、ポーチの技術についてお答えします。


まず、ポーチにおいては、
どのタイミングで出るか、
というのが一番重要です。

早いタイミングで出てしまえば、
空いたストレートに打ち込まれてしまうこともあります。

遅いタイミングで出ると、
クロスの球に届かなくなってしまうことが多くなるでしょう。

ですから、相手がこちらの動きに気づいても、
クロスに打つことを変更できないギリギリのタイミングで、
こちらはポーチに出る必要があります。


そのタイミングというのは、
相手のラケットがバックスイングを終えて、
フォワードスイングに入った瞬間です。

つまり、ラケットをテイクバックして、
後ろに引き終わって、
前に振り出そうとした瞬間!

この、『前に振り出そうとした瞬間』は、
もちろんまだボールにインパクトはしていませんが、
この瞬間には本人はもうどこに打つか決めていて、
それは変更できないのです。

このタイミングが人間の反射神経の限界です!


机上の空論ではありません。
何百回もこのタイミングでポーチに出て、
相手のリターンを餌食にしてきました。

このタイミングを身につけてしまうと、
もうダブルスでネットにいるのが楽しくて楽しくて、
もうこれなしでは生きていけないってぐらいクセになります。

特に、リターンが浮いてくれば、
もはやハイボレーで角度をつけるなんて手ぬるいことはしません。

素早く構えてスマッシュで叩きつけます。
当然ワンバウンドで後ろのフェンスを越えるでしょう。

相手は一瞬何が起こったのかわからないといった顔で、
凍りついたように呆然と立ち尽くすはずです。

あるいは急角度のスマッシュを打ち込みます。

3コート向こうぐらいまでボールが転がっていって、
相手が他コートの人に頭を下げながら、
ボールを取りにいくことになるでしょう。

あ〜気持ちいい!
快感です。

もうこうなってしまうとネットの暴れん坊になれます。
傍若無人の限りを尽くすことができます。

ちょっと前にいる相手のペアにボールはぶつけるわ、
思いっきり角度をつけてドロップボレーするわで、
もう手がつけられません。

やりたい放題です。


なんだか興奮してきました。
つい取り乱してしまいました。

すみません。
話を元に戻しましょう。

と思ったら、スペースがなくなってしまいました。
残りの半分は、次回第11号で回答させていただきます。

では、今日のまとめです。

『 ポーチに出るタイミングは
   相手のバックスイングが終わって
    フォワードスイングに変わる瞬間
   つまり、
   後ろに引いたラケットを
    前に振り出そうとした瞬間    』


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